加齢臭を減らす身体の洗い方と石鹸の選び方

シャワーを浴びる男性の写真

加齢臭とは?

ひとが出す皮脂が酸化して発生する脂っぽい体臭のこと。
ポマードのようなニオイがすることもあるのでオジさん臭とも言われますが、
女性にもあるので中年以降に強くなる独特の体臭のことをまとめて加齢臭と呼んでいます。
加齢臭か悩む男性の写真

自分がクサいかどうかを確認する方法

自分が臭いを客観的に判定するのはとても難しいです。

私たちは脳のフィルター機能のおかげで普段漂っているニオイは感じなくなっているからです。
いつもと違うニオイがした時(つまり敵の臭いなどを)敏感に感じ取れるようにするためですが、そのせいで自分の体臭は気にならなくなっているのですね。

ではどうすればよいか?
シャツなど他のものにうつしてから改めて臭いを嗅ぐと自分でも感じ取れます。
  1. 1日着た肌着をお風呂の時に脱いだらすぐにビニール袋に入れて密閉する。
  2. お風呂(シャワーでもよい)から出て身体を拭き呼吸を整える。
  3. 肌着の入ったビニール袋に鼻を入れて臭いを嗅ぐ。
あなたのニオイはどうでしたか?

加齢臭の原因物質

加齢臭は皮脂の酸化が原因だと考えられています。
皮脂が酸化されて色々なニオイ物質に変わるのですが、30代と40代以降では異なる物質が発見されていてデオドラント剤などを開発している会社などで研究が続けられています。

有名な原因物質は
『30代の脂っぽい臭い』を出すペラルゴン酸ライオンの研究による)
『40代の古いポマードのような臭い』を出すノネナール資生堂の研究による)
の2つです。

それ以外に3〜40代の男性の頭部のニオイ物質として
『ミドル脂臭』を出すジアセチルマンダムの研究による)
などが知られています。

いずれもニオイの仕組みが完全に解明されたわけではありませんが、
酸化した皮脂を取り除き、すでに作られてしまったニオイ物質を洗い流すことができればニオイの発生源をなくせますよね。
身体のニオイがなくなれば、後は衣類についたニオイを取り除くだけ。
衣類のニオイをとる方法は『スーツや制服など毎日は洗えない服のニオイの取り方』でまとめましたので参考にしてください。

皮脂の分泌の多い8ゾーンを丁寧に洗う

人の身体には皮脂の分泌がとくに盛んなところが8箇所あります。
  1. 頭皮
  2. 額から鼻にかけてのTゾーン
  3. 耳の後ろから首にかけてのUゾーン
  4. 胸と胸の中心
  5. 両腋
  6. 背中の中心のIゾーン
  7. へその周り
  8. 陰部
皮脂の多い8ゾーンを説明するイラスト
ぷりこさんのイラストを加工して使っています。)

酸化した皮脂からできてしまったペラルゴン酸やノネナールなどは水に溶けにくいので石鹸で洗わないととれません。
この8ゾーンを意識して石鹸で身体を洗い、できてしまったニオイ物質を取り除きましょう

ここで一つ注意してもらいたいことがあります。
それは泡で優しく洗うこと!
ゴシゴシ洗うと肌を傷つけてしまったり、皮脂が取れすぎてしまいます。
酸化した皮脂はシャワーを浴びたり、入浴するだけでほとんど落とせるようです。
シャワーを浴びる男性のイラスト
皮脂は乾燥を防ぐなど肌を守るために分泌されているので、取り過ぎは肌トラブルのもと。
だから泡で優しく、よくテレビの宣伝でやっているような泡の玉で脂を包み込むように洗いましょう。
手だけで泡立てるのは大変なので市販されている泡立てグッズがおすすめ。
私は背中も洗える『泡立ちタオル 』を使っています。   

加齢臭を減らす石鹸の選び方

加齢臭を減らすために効果的な石鹸が各種市販されています。
基本的な仕組みは主に次の2つ。
  1. 皮脂の酸化でニオイ物質ができるのを抑える
  2. できてしまったニオイ物質を無臭の物質に変換する
というものです。

石鹸を選ぶときは必ずポリフェノールが配合されているものを選びましょう。

柿渋やメマツヨイグサ抽出成分、緑茶や甜茶由来の成分など加齢臭対策石鹸を出す各社がいろいろなポリフェノールを配合しています。
私が個人的に試した製品は別にレビューという形でまとめる予定です。

加齢臭対策まとめ

残念ながらきちんと入浴するだけでは完全に防ぐことはできませんが、自分にあったポリフェノール配合石鹸を使い、上記のような洗い方を実践すればかなり減らすことはできます。

あとは皮脂の酸化を抑えるような食事を心がけ、衣類の洗濯方法にも気を遣いましょう。
体臭を抑える食事法や頑固なニオイをとる洗濯方法も別の記事でまとめますので参考にしてください。